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2015年10月14日 (水)

門戸を閉ざす

アマチュアオーケストラにおいて、団員の数というのは一つの悩み事である。少なければ常に補う必要が出てくるし、といって多ければ良いというものでもない。団員は金をもらって演奏するのではなく、金を払って演奏をしているので、例えば団員が多いことによって乗れない場合に不満を抱く場合もある。というか、多くはそうなりたくはないのであろう。そもそも参加している動機を考えれば、乗れなくても良いとか思ってしまう自分の感覚の方がおかしいのは間違いない。

市民オケの場合はそういう考え方になるわけだが、学生オケではそうではない場合もある。さらに言えば、スポーツなどで考えればまったく違う。試合に出られるレギュラーというのはほんの一部にすぎず、出られないのは自分の問題であって、組織の問題ではない。オーケストラはスポーツとは違うのだと言われればその通りだが、例えばレベルアップというものを考えた時に、組織内でも切磋琢磨があるのか、特に進歩はなくても席は確保されているのかでは、結果は大きく異なる感じがする。

スポーツ選手は、試合に出られなくても、むしろ出られなければなおの事一層練習する。
オーケストラプレイヤーは、演奏会に出られないなら、もうその曲は練習しないのだ。

まぁそれも、趣味で楽しみたい世界に競争を持ち込むなよと言われてしまえばそれまでだ。アンサンブルというものの性格を考えれば、ライバルを蹴落とすような関係よりも、楽しく和やかな関係の方が良いのかもしれない。あまりそのように感じたことはないけれども。

それでも個人的には、既存の団員の既得権益のように新規の希望者を締め出すことが本当に良い事なのか、常に悩みはある。アマチュアの市民団体は、市民の趣味の受け皿として、広く間口を持つべきではないか。特定のテーマと仲間意識を持って結成された団体であるならともかく(アマチュアオーケストラにはそうした趣旨の団体も少なからずある)、市民のための団体を標榜する時に、既存団員のポスト的な都合で門戸を閉ざすことが本当に良いことなのか。

団員が足りていないオケでは到底発生しない贅沢な悩みなのだが、そんな事を悩んだりする。

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