« 長期休暇 | トップページ | 楽器を響かせる身体の使い方 »

2016年3月 1日 (火)

弦の振動をコントロールする

1週間前の演奏会を振り返るのは難しいので、直近の本番の話など。

昨日のクインテットで思ったのは、大きい音を出すのはやはり弦を押さえつける力ではなく力を抜いて鳴らす響きなのだというシンプルな事実なのだった。あの感覚はオケではなかなか実感しにくいかもしれない。
送信 2月29日 19:33 From Hootsuite

日曜日のミニクラシックコンサートでは、久しぶりに小編成のアンサンブルにチャレンジした。ここしばらくは弦楽合奏でのエントリーが多かったので、さして緊張するという事もなかったのだが、流石にカルテットやクインテットとなるとそれなりに緊張する。
今回はドボルザークのピアノ五重奏。個人的には弦楽器だけのアンサンブルよりも何かしら他の属の楽器が加わっているアンサンブルの方が好きなのでチョイスとしては悪くない。

そうして感じたのが昨日のtweetだ。特に本番の演奏中に感じたのが、力を込めると弦が綺麗に振動せず、結果として鳴らないという事だった。音量を出そうと思ったら、圧力よりもいかに弦を振動させるかを意識しなければならない。

不思議な事に、オケの中で弾いていると、その部分が意識される事が少ない。考えられるのは、その時に「聞いて」いるのはパートの響きであって自分の楽器の響きではない事だろう。実際、自分の楽器の音があれだけ鮮明に聞こえるのはその音を出しているのが自分だけだからという事はある。元々自分の場合、自パートの音さえほとんど聞いていなくて、オケ全体の響きしか意識にない事が少なくない。

もう一つ不思議なのは、アンサンブルでも普段の練習の時にはあまり感じられず、ホールでのみあのような感覚があったという点だ。これはもうホールの響きのおかげとしか言いようがないのかもしれないが、楽器の響きというものが楽器単独では成り立たないという事を如実に示している。その「楽器以外も含めて鳴らす」という感覚は、文字通り弦を均一に振動させる事が出来た時に初めて相乗効果として生まれるものなのだろう。

あの感覚は大事にしたい。

弦が綺麗に振動しているかどうかは、実は視覚的にある程度判断できる。特に今の弦(ヘリコア)は丁寧に鳴らすと弦の振動の幅が大きく、よく響く印象がある。開放弦のロングトーンであればその辺りは確認しやすいし、気持ちよく弾けるのだが、押弦していたり、短い音の場合に如何に同じような振幅を得るかが課題だろう。何れにせよ、闇雲に弓で弦を押さえつければ良いものではないのは確かだ。

とまぁ頭では理屈は分かっているのだが・・・その辺りは管楽器のように「音を出す」基礎練習をもっとしっかりやった方が良いのかもしれない。ついつい楽譜をさらうので精一杯になってしまうけれども。

|

« 長期休暇 | トップページ | 楽器を響かせる身体の使い方 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22760/63283181

この記事へのトラックバック一覧です: 弦の振動をコントロールする:

« 長期休暇 | トップページ | 楽器を響かせる身体の使い方 »