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2016年4月21日 (木)

弦楽器の弾き方

こんなことを先日呟いた。

時々勘違いをされている方がいますが、弾いたふりにおいて一番重要なのは間違えた音が出ても聞こえないように圧力を抜いて弾く真似をする事ではなく、間違えても知らんぷりして全力で弾くことです(断言)
送信 4月19日 18:35 From Hootsuite

これを「弾いたふり」と呼べるかどうかはともかく、特に視覚的に目立つ割に音としては(パートという集団の中で)埋もれやすい弦楽器においては、こうした姿勢は個人的に重要だと思っている。それに、得てして思いきり弾いて間違えた音よりも、おそるおそる弾いて間違えた音の方が響き渡るものだ(当社比、つまり気持ち的には)。

もちろん間違えた場合は自分には当然分かるし、おそらく隣にも分かるだろう。だが、せいぜい伝わるのはその程度の範囲で、指揮者ならともかく少なくともそれが誰なのか聴衆に分かることはほとんどない。パートとして音がおかしいまでは分かっても、それが誰だか特定するのは至難の技で、分かるとすればそれは視覚的な要素からだろう。ついでに言えば、間違えるような難しい箇所は、隣の人間も必死だから大抵は気がつかない(笑)

だから間違えても良いという事ではなく、それぐらいの心構えの方が結果として良い演奏になるという話だ。周囲に最も伝わりやすいのは「弾けてない自分」という雰囲気であって、「弾けなかった音」そのものではない。特に弦楽器は基本的にパートでユニゾンなのだから、互いに助け合えば良いのだぐらいに思っていた方が良くて、その辺りは管楽器とは異なるかもしれない。

もっともだから弾けなくても良いという話ではなく、その乱れは結局パート全体の音としては表現されてしまうので、無神経に音を出してはいけないのは確かだ。そこは可能な限り練習をして気を使って欲しいとは思う。ただ、「結果間違えるかもしれないけどこう弾きたいんだ!」という気の使い方と、「結果間違えるかもしれないから抑えておこう・・・」という気の使い方では、間違えた際の結果は同じ(実際ほとんど変わらない)でも、間違えなかった際の結果には雲泥の差がある。求められるのは「間違えなかった時の音」であると考えれば、弾く姿勢においてもどちらが求められるかは自明の理だろう。

という訳でもっと思いきって弾こう。思いきり弾いて間違えても、練習でなら取り戻せるし、本番でなら忘れられるのだから。

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