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2016年5月13日 (金)

音が出るまでのステップ

昨日はKオケの練習だったのだが、少しばかり自分の音の捉え方がおかしいのではないかという事に気付いてしまった。

昨日の練習中に気付いた衝撃の事実は自分がチェロパートとして次にどんな音を出すのかということを音として理解せずに弾いているという事だった。アンサンブルとしてこういう音というのはイメージしていても、パートを抜き出した形でイメージできていない模様。
送信 5月13日 6:20 From Hootsuite

あくまでも楽譜に書かれた音符という記号として音を認識していて、実際に弾いてみないとどんな音かが分からないのだ。
送信 5月13日 6:24 From Hootsuite

言葉で説明し難いのだが、気付いたきっかけはブルックナーの9番の第一主題を思い出して弾こうとした時だ。知らない人のために補足しておくと、ブルックナー9番の第一主題は極めてシンプルで、リズムはもちろん、音も自分の頭の中に入っている・・・筈だった。

筈だったが、弾けなかった。弾けなかった理由は、視覚的な記号としての音符が頭の中に思い浮かばなかったからだ。

これは個人的には興味深い現象だった。一般的な演奏者というのは、恐らく楽譜に描かれた音符からどのような音なのかをイメージし、その音を出すために(弦楽器の場合は)特定の弦の特定の場所を押さえて音を出しているだろう。特に金管楽器などは出す音をイメージしていないと狙った音は出ないそうなので、次に来る音のイメージがあって、音を出すための動作があるというステップで音を出しているのは間違いない。

ところが自分の場合は順番が違うらしい。楽譜に書かれた音符からスタートするのは同じだが、そこから音をイメージするのではなく、まず動作として特定の弦の特定の場所を押さえるというステップがあり、その結果として出た音を「そうこれが正しい」と検証するというステップなのだ。イメージした音を出すための動作ではなく、楽譜に指示された動作として楽器を弾いているような感じで、ようするに「この音を出すためにこう弾く」という弾き方に(どうやら)なっていない・・・らしい。

そのため、耳にしたフレーズを再現することができない。この音を出すためにはここを押さえるという回路ができていないので、まず頭の中で出すべき音の音符を描き、その音符を再現するための動作を行って、音が出てから初めてそれが正しいかを検証しているのだから。

つくづく、何で自分のような人間が音楽をやっているのかと自問したくなるような気付きだった。実際これでよく楽器が弾けるよなという気がしなくもない。

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