« 念のために持っていくもの | トップページ | オケ活動に対するリソース »

2016年7月 7日 (木)

ビジネスの視点

昨日はセミナーを2件はしごして、どちらもなかなか興味深い内容だった。しかしこれがCSRのセミナーだったりすると広く拡散の意味も含めて色々考察を書いたりするのだが、もう少しビジネスに近い領域だったりすると正直躊躇してしまう。そのあたり、CSRの世界における「競争」は、ビジネスにおける「競争」とはやや異なっているような感じもして、それが一般的にはビジネス領域からのアプローチが弱い理由の一つではないかという気がしなくもない。

一方で、冒頭の「興味深い」と感じた内容を改めて反芻してみると、自分自身の興味関心は、そうした競争領域ではなく、もう少し学術領域に近い所で留まってしまっているように感じられる。ビジネス上の競争優位性を獲得するためのヒントを得たといった話ではなく、知的好奇心が満たされたという意味合いで「興味深い」という言葉を使ってしまっている気がするのだ。

これはあまり良くない。

もちろん入口は知的好奇心でも構わないとは思うのだが、例えば最終的に社内にフィードバックを考えた時に、伝えるべきは知的興奮ではなくビジネスのヒントでなければ意味がない。学者であれば良くても、ビジネスマンとしての姿勢はそうではないだろう。時々学者にまでそうした姿勢を求めて「だから学者は」的な批判をきくことがあるが、それは本来ビジネスマンの領域で学者の領域ではない。学者には学者の役割があり、ビジネスマンにはビジネスマンの役割がある。学者にビジネス経験がない(時々それを「社会人経験がない」とまで言い切ったりする)事を嘆く論調もあったりするが、経験に学ぶのは愚者の所業であって、学者は歴史をきちんと把握する能力さえあれば良い。(それができているかという事にまでは触れない。)

閑話休題。そういう役割の違いを考えた時に、自分の視点が学者的になってしまっているのであれば、それはビジネスに携わる者としては失格であろう。その視点を持つ事が悪いとは言わないが、それは本分ではないので、本来の領域での視点を身につけていかなければならない。

昨日のセミナーの中で印象的だった話の一つに、分析というのはレポートを書く事ではなく、そのレポートを元に考察を行い、仮説と施策を立案し、実施と検証まで到達してこそ分析だというものがある。個人的に補足をするなら、「ビジネスにおける分析」の姿だろう。

昨日のセミナーのレポートを書くまではそうは難しくない。
問題は、分析まで結びつけられるかどうかなのだ。

|

« 念のために持っていくもの | トップページ | オケ活動に対するリソース »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22760/63880800

この記事へのトラックバック一覧です: ビジネスの視点:

« 念のために持っていくもの | トップページ | オケ活動に対するリソース »