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2017年8月 1日 (火)

アマオケとエキストラの関係

昨日の(ブログの)エントリーは夜だったのだが、比較的直後に珍しくコメントが付いていた。

ダブルブッキングが分かった時点で、どちらに出るのか決めて速や かに連絡するのがマナーです。

しょせんアマチュアなのに、年間出演回数が多く、そこそこ愛想も
ふりまき飲み会に溶け込み、団員さんから頼りにされ、
勘違いする人がいるんですよね。トラ代も貰ったりして、
プロの足元にも及ばないのに)職業音楽人かのような錯覚をおぼえ
てしまうという。

いや全くおっしゃる通りで、この人はそんなエキストラに手を焼いているんだろうな〜と同情してしまうのだが、運営的な視点でいうなら、こうした勘違いをさせてしまう運営側にこそ問題があるということは指摘しておかなければならないだろう。エキストラは呼ばれなければエキストラにはなれないのだから、そのエキストラが呼ばれる事で何かを錯覚してしまうのだとしたら、それは当人の責任ではなくオケ側の責任の方が大きい。エキストラにマナーを求める以前の問題である。

ただし、エキストラの考え方はオケによって違いがあって、団員数を少なくしておいて、大編成曲をやる時だけエキストラを呼ぶことで、小編成曲にも対応できるようにしているオケもある。必要な時に確実に呼べるように特定のエキストラとの関係を深めておくという戦略をとる場合もあるだろう。あるいはそのような勘違いをしてもらっていた方が、(そのオケにとっては)好都合という事も考えられる。

あるいは考えにくい事だが、この方が「呼ばれる側」として他のエキストラをそのように感じているのであれば、それは申し訳ないが「呼ばれたいけど呼ばれない人」の戯言でしかない。プロは実力で選んでしかるべきだが、アマチュアは関係で選ぶものだ。自分がエキストラを呼ぶ立場だったら、どんなに上手くても愛想なく付き合いの悪い奏者よりも、多少実力は落ちても愛想良く付き合いの良い奏者を選ぶ。その方がアマチュアオーケストラとして一緒に演奏して楽しいと思うからだ。(もちろん弾けないというのは問題外。)

そもそも東京に限っても、400以上あると言われるアマオケの総数に対して奏者は(多いとはいえ)足りていない(地方の事情は知らないが)。実際には不足というよりは偏在だと思うのだが、いずれにせよそうした中でオケを成り立たせていくためのシステムがエキストラと考えると、その考え方捉え方は様々だろう。

「しょせんアマチュアなのに」ではなく、「むしろアマチュアだから」こそ、そうした音楽との付き合い方もありうるのであり、そうした寛容さがあるからこそ、文化としての深みや広がりを生み出すのだ。かくあるべしだけで成り立つ文化なんて閉塞感しかないじゃないか。

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