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2018年5月 7日 (月)

音が荒れる現実

オーケストラの中で弾いていると音が荒れるという事はよく言われている。指導者によってはそれを理由にオーケストラに参加させないという事もあるようだ。これについては、オケであれソロであれ、自分の音をいかに保つかという事に変わりはないのではとも思うのだが、一方でそうだなと実感してしまう現実に直面する事もある。

昨日は午前中にオケで合奏をして、午後は低弦セクションの練習があったのだが、自分自身の音が荒れていると感じた。正直な話、最近は楽器が悲鳴をあげるような音になってしまっているような感覚がある。

スケールを落ち着いて弾いている時などはそうした事はないので、要は曲を弾いている最中にそうなってしまうという事だと思うのだが、理由はさておきとにかく音が出ないと感じる。力任せに弓を叩きつけてしまって、逆に上滑りをしているような感じだ。

物理的には運弓を司る右手のコントロールがうまくいっていないという事だ。力を入れすぎなのは間違いないのだが、では単純に力を抜けば良いかといえばそうではない。弦に対して必要とされる適切な圧力をかける感覚を失っているとでもいえば良いだろうか。狙わなければいけない圧力の上と下にぶれてしまっている。例えば楽器をきれいに鳴らすのに必要な1から10までの圧力の幅があったとして、0以下と11以上のオンオフでしか圧力をかけられていないとでもいえば良いかもしれない。実際に1から10を使えていない訳ではないのだろうが、演奏中に0や11に飛び出してしまう機会が多いという事でもあるだろう。

意識的には気をつけているつもりである。ブラームスは滾る要素が多いのを意識的に封印しているつもりだし、R.シュトラウスも自分の音が聞こえないのは気にしないようにしている・・・筈なのだが、やはり無意識に滾って過剰に圧力をかけたり、自分の音が聞こえない事に不安になって必要以上に弾きすぎたりという事があるという事なのだろう。

あるいはこれが音が荒れるという事なのかもしれない。

しかしそうなるとどうしたら良いのだろうか。オケの中で弾いている事が自身にこの状態をもたらしているとするなら、シンプルな解決方法はオケから離れる事なのだが、オケから離れるというのは、自分の場合、楽器から離れるという事でもある。楽器を続けるという事を考えた場合、オケとの付き合いはそのままで、楽器を丁寧に鳴らすにはどうしたら良いかという事を考えていかなければならない。

いやそれは個人練習でしょ・・・というのはその通りだが、オケの合奏の中で実現できなければ結局意味がないのだ。

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