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2019年10月29日 (火)

休暇ではなく業務としての育児

国家公務員(男性)の育休取得を推進というニュースをポッドキャストで聞きながら、日本の男性の育休取得が進まないのは、「叩き上げ」に対するポジティブな印象に代表されるような「キャリアの連続性」が重視される仕事風土だからではないか、とふと考えたりした。
多くの場合、取得が進まない理由は、外発的には「休みにくい職場環境」であり、内発的には「キャリア断絶への恐怖感」であろう。ただ、前者についてはそれ自体が言い訳である可能性も高い。人の行動を決めるのは最後は内発的な動機だし、そう考えた場合に「戻って来られるのか」というのは、男女問わず最大の取得阻害要因になりうる。
そしてこの「キャリア断絶」という話で思い出すのが、以前ある外資系の企業で聞いた「上のポジションに上がろうと思ったら外部を経験して戻るしかない」という話だ。これは要するに「その部署・仕事でキャリアを積み重ねているだけでは上位ポジションに上がれない=外部のキャリアを経験するあるいは外部に行く際にポジションアップするしかない」という事を指す。
これはキャリアの積み重ね方に対する別の回答だろう。そしてこれを応用すると、育児も一つのキャリアパスとして考える事が出来るようになる。上位のポジションに上がるためのキャリアパスの一つとして「片手間ではない育児経験」を加えてしまえば良いのだ。(実際の所、言葉の通じない育児よりまだ部下の育成の方が楽という話はよく聞かれる訳だし、その経験をマネジメントや人材育成のキャリアとして加算する考え方はそれほどおかしくないはずである。)
実際以前人事に提案した(正式な提案ではないので無視されているだろうが)アイデアに、育休を一つの職場として扱うというものがある。もちろん育児に集中してもらう事は大前提なのだが、そこで得られる生活者としての経験を会社にフィードバックする事を一つの「業務」として考える事が出来れば、その経験は一つのキャリアと言って良い筈だ。育児をしていても食事はする、買い物もする、そこに生活があるなら企業としてのヒントは無数にあるはずで、しかもそれは会社生活をしていては得られない気付きである可能性が高い。
 
国家公務員は、そもそも流動性が高い職種である。様々な職場で様々な仕事を経験しながらキャリアを積み重ねていく中で、「育児業務(休暇ではなく)」を一つのパスにしてしまえば、もう少し抵抗感なく取れるようになる気がしなくもない。
 
というか、キャリアパスであるなら、それは休暇ではなく仕事なのだ。仕事であれば本気で取り組むのが日本人の美徳と考えるなら、この際育児は休暇ではなく業務であるとしてしまった方が良いのかもしれない。そうすれば無給でもなくなる訳だし。

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