先輩の背中
「先輩の背中を見て学ぶ。そんなヒマがあったらすぐに訊け。」
という広告コピーを見た。
(毎日読みたい365日の広告コピー/WRITES PUBLISHING)
なかなか考えさせられる。
広告コピーが投げかけているメッセージは、どちらかと言えばタイムパフォーマンスに関わるニュアンスが強いが、そもそも「見て学ぶ」というのは、結構「見せる側」のスキルが要求される。スキーなどが顕著だが、本当に上手な人が、さらに見せることを意識して滑った姿でないと、見ても何の参考にもならないからだ。
それならば、質問に答えるほうがよっぽど楽であり、正確性も時間効率も高い。もっとも、「見て覚えろ」というような輩は、自分のやっていることを言葉では説明できなかったりもするので、単なる言い訳であったりする場合も少なくない。
ただ、逆に言えば、真の一流であれば、言葉での説明はもちろん、背中を見せるだけで学ばせることも可能だという事でもある。もちろん職人ではなくビジネスパーソンであるなら、その「背中」とは、会話の節々や作成したドキュメントなどのことだ。
そのドキュメントは、読む相手に伝わるのは大前提として、後輩が参考にして学ぶことができるものだろうか。
そこまで意識して資料作成はできていないよなと思ったりしたのだった。
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