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BSE全頭検査継続に「物言い」 食品安全委員長

(朝日新聞 8/1)

BSEの全頭検査のための厚生労働省の補助金が8月から打ち切られる。

根拠となったのは2005年に食品安全委員会が行った全頭検査の見直しについての答申だ。ただし、その時は消費者や自治体からの声に押される形で、厚生労働省は3年の期限付きで補助を継続してきた。

補助がきれても、牛を扱う77の自治体はすべて全頭検査を独自の予算で続けるそうだ。

食品安全委員会は「飼料規制や、脳・脊髄などの特定危険部位の除去が実施されている現段階で若い牛のBSE検査をやめても、人へのリスク増加はあってもごくわずか」と判断しており、自治体の判断に「物言い」をつけている。

そこには「中立公正な評価をしたのに自治体に無視された」といういらだちがあるのだという。(一方で「なぜ検査しなくても大丈夫なのか、しっかり伝えられていなかった」という反省もあるそうだ。)

「人へのリスク増加はあってもごくわずか」問題となるのはこの部分だろう。

多くの人は、「全頭検査されていれば安全」と捉えていて、そこに「検査をしないことによるリスク」がわずかばかりでも発生することを恐れているのではないだろうか。実際には全頭検査にもリスクはあり、そのリスクの度合いは検査をやめてもほとんど変わらない、というのが安全委員会の主張なのだが、その前提が一般では認識されていないのだ。

そう考えると、説明のしかたとしては、「全頭検査と同じくらい安全」ではなく、「全頭検査も同じくらい危険」とした方が良かったのではないか、という気がしなくもない。

問題なのは、「全頭検査は絶対安全」ということがまず幻想として存在してしまっていることだ。この幻想を崩すことから始めなければ、どんなに「リスクは変わらない」といっても通じないだろう。

ただ、これまで存在した安全神話を崩すというのは、非常に大きなインパクトとなるのは間違いない。案外自治体は、そのインパクトを検査を続ける以上のリスクとして捉えているのかもしれない。

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